大きな車と大事な人

 車の購入を考える。嫁さんの車を変える予定はなかったが、よくよく考えると家族での行動にタイムリミットがあることに気づいた。子どもはあと10年もすれば一緒には行動しなくなる。そうすると、家族用の大きい車を購入するチャンス、それをフルに使うチャンスは今なのではないかと思った。子どもが別行動になれば小さな車で大丈夫なので、ある意味最後の機会なのかもしれない。

 うちはメインドライバーが妻である。自分は助手席でという形に収まった。思うに、自分がまだ若いころは「夫の方が運転するに決まっている」という風潮があり、自分もそれにとらわれていた気がする。でも今のこの形で我が家的には全く問題ないし、これをためらわずに人に言うことができている。ちょっとレアケースなのも嬉しい。

 そうやって人からどう見られるかというのにとらわれなくなったのは、自分が年を取ったからなのだろうか。それとも家族がいいならそれが一番と割り切ることができているからなのか。今は家族、特に妻が一番である。一番長い間一緒にいることになるし、いい方は悪いがコストパフォーマンスがいいと思う。妻に時間を使った方が返ってくる気がする。子どもはきっと返ってこないし、自分が与えられた分をその子供にあてるものではないかと思う。おそらく子どもは家から出ていく。でも妻はきっと死ぬまで一緒だろうし、そうであってほしい。ずっと仲良く居続けたいものだ。そのためには、家を大事にしよう。家庭は副業。